生徒さんへのご連絡ページを更新しました
2024年春 クリスマスローズ全盛期
出会いは8年ほど前になりますか・・・私の勤務している療育センターに元気いっぱいの言語聴覚士の青年が入職しました。非常勤講師で勤務時間が短く同じ職種がいない一匹狼のような存在の私に彼は笑みいっぱいに人懐こく話しかけてくれる珍しい存在でした。「音楽が大好き」という彼の経歴を聞くと「コーラス部に所属していた」とのこと。児童発達支援クラスの行事でクリスマスコンサートをする私は「子供たちに楽しんでほしい」「保護者の方たちの心に届けたい」と考えてはいたものの、いつも『目玉』に悩んでいました。そこで、思いついたのがスタッフである彼をゲスト出演者として歌唱依頼。私の提案に快諾をしてくれ、当日はプリンスとして登場し、シンデレラと手を重ねて歌うサプライズにお子さんや保護者の方々、スタッフからも嬉々とした悲鳴をいただきました。一昨年はピーターパンもやりました。本当に楽しかったなぁ・・・
前置きは長くなりましたが、その彼「関口裕昭さん」(以降 関口さん)が発達性ディスレクシア(読み書き障害)であることを知ったのはつい最近です。と言っても、彼は入職時から職場にそれを伝えて勤務していたのですがあまりに自然体で仕事をしていたため、私は気づかなかったのです。そんな関口さんが「黒川さん!僕、11月に本を出すんです」と教えてくれました。早速読んでみると、当事者目線でとてもわかり易くかかれており、大変多くの学びになりました。発達性ディスレクシアは10年以上前の認定心理士の勉強のときにも、発達支援の仕事を始めてからもやんわりと理解していた程度。『困り』に強弱はあれ、それを抱えているであろうお子さんたちが言語化し、周りにサポートを依頼するまでに時間がかかることは充分想像できます。
人の発達は大なり小なりそれぞれの個性があります。その個性によって辿る道に人一倍の困難を抱えることを今の日本では発達障害、いわゆる『障害』という言葉を用いています。困りごとを周りの人といち早く共有することでお子さんを(大人も)育むことができれば、それほどハッピーなことはありませんね。
私たち教育に携わる人間だけでなく、出来るだけ多くの方々にこの本を読んで『個性』のひとつを知っていただきたいと思いここに記します。教室の書棚に置きますのでどうぞ手に取って読んでいただければ幸いです。貸し出しをご要望の方はご連絡ください。
今年の発表会はマスクをしている方も随分減りました。人々に与えた影響が測り知れない『コロナ禍』はやっと終わったんだなぁ・・・。
日々のニュースは晴れやかなものも増えていますが、一方で地震や豪雨などの『自然災害』は悩ましく、どちらかと言えば悲しいニュースの方が多いように感じています。他国では侵略によって未来ある人々の命を奪い、心に傷を遺していく戦争がおこっています。
緩やかにもとの生活に戻りつつある日本ですが、理不尽な形で命を奪われる事件が以前より増えたように感じます。コロナによって閉じ込められた人々が自分本位の考え方に固執し、相手の気持ちや尊厳を考えることさえしなくなったのでしょうか。家族、学校、職場、社会に共存する人それぞれが互いの人格を認め合い、互いに依存しすぎることなく、時に敢えて関わらないとう方法で互いの意思を尊重していけることが出来ればよいのに。
『音楽』はそのような世の中を憂い、癒してくれる存在であり続けるのでしょうね。
3年数カ月の時を経て、新型コロナ感染症が国基準5類に移行されました。そこで教室では有症状(鼻水、咳、体調不良)のある方にはマスク着用をお願いすることにいたしました。また、飛沫のもととなる鼻や喉をぬぐったティッシュは小さなビニール袋に入れてから廃棄させていただきます。換気についてはエアコンや防音を優先とし、ある程度にとどめます。
ただし、欧米などでも次々に新しい変異株が出ていますので、その状況によってはレッスン室での「マスク着用」の徹底をしていきたいと思います。どうかご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
レッスン室では生徒さんの入れ替え時とCO2測定器(二酸化炭素測定器)を目安として換気をしています。測定器の設置場所としては常時見える譜面台横とし、推進される「人から50cm以上離す」という点では若干近いです。レッスン室の扉はサーキュレーターを使用し常時解放、ドアと反対側の窓も換気時にはサーキュレーターを使用して素早い換気を心がけています。エアコンは換気が出来るタイプにしました。残念ながら冬場の換気はエアコンを使用していても室温が下がります。ホットカーペット、ハロゲンヒーターなどをスポット的に利用することで感染対策の換気をしながらレッスンしていただいています。
二酸化炭素測定器のレッスン室の最低値は常に「413」です。「99.9%」は湿度。梅雨時の換気の際の数値で湿度に合わせて除湿器を導入しています。
方々調べた上でわかりやすい記事を公開している「株式会社テラハラ」という会社より添付させていただいております
三度目の緊急事態宣言発令の25日、発表会を催しました。
コロナ禍にレッスンを始められた方から20年来の生徒さん3人を含め、みなさん個性ある素敵な音を奏でて魅了してくれました。クラシック、童謡、アニメーション、ミュージカル、ディズニー、最新J-POP、洋楽、ジャズ・・・バラエティに富んで楽しいコンサートになりました。昨年一斉を風靡した『鬼滅の刃』からは「紅蓮華」と「炎」、J-POP話題作からは「夜に駆ける」「うっせぇわ」など『コロナ禍ヒット曲』が数多く含まれました。BGM、CM、駅のホームなどありとあらゆるものに『音楽』が脇役になっていることも多い世の中ですが、この日はまさに主役。「Live」いわゆる生演奏はこんなにも人の心にすーっと入ってくるのだなぁと感じた方も多かったのではないでしょうか。私自身、20年来の生徒さんとのアンサンブルはサクソフォンとの距離もあり久しぶりに人前でマスク無でのピアノ演奏でした。時間の関係で講師演奏は出来ず、この日の締めくくりとして皆さんと心豊かに過ごせたことを喜びながらのびのびと弾き「楽しい~♬」と満たされた気持ちでした。
17時完全撤収でホールをお借りしたので、お昼ご飯を工夫していただいて第一部は12時スタート。第二部の方はリハーサル無しでお願いし「いきなり本番」となったわけですが皆さん落ち着いて演奏されている姿が印象的でした。終わってみれば、16時50分撤収完了。ホールスタッフもよい演奏会になるためにとても協力的でしたし、洋花高騰で大変ななか素敵な花束を用意してくださったふじグリーンのIさん、全体写真は撮らないので時間拘束の長さからお仕事としては成り立たないであろうに「皆さんの思い出のために」とお付き合いくださった片倉写真工房のKさん、菊地先生のお父様(パティシエ)もみんなが頑張るからとお菓子を用意してくださいました。長年一緒に共同開催をしてくださっている菊地先生との呼吸感もばっちり。成長した我が子たちはお腹の中に居るときから参加していた行事として勝手知ったるで手伝ってくれて本当に助かりました。昨日からいちょうホールは臨時休館、本当のギリギリセーフ。とにかく演奏会が出来てよかったです。
今までとは違う新しい形「分割開催」がこの先スタンダードとなるのか・・・。少なくとも来年は揃って笑顔で全体写真を撮りたいと願っています。
末筆になりましたが、ご来場くださったお客様、演奏会当日まで演奏者を励まし、支えてくださったご家族のみなさまに心より感謝申し上げます。
分割開催でステージに飾れるお花は少ないですが綺麗です♬
バラやカスミソウ、、、いつも奮発して花束を作ってくれます
お家に帰って今日の思い出をみなさんで語りながら食べているかしら・・・
レッスンで仕上がった生徒さんの演奏をビデオで撮影し、HPをご覧いただいた方限定で公開しています。
Iさんの演奏
先日の発表会ではラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』という難曲を披露してくれたIさん。一つ一つの音を丁寧に紡ぐような演奏は圧巻でした。今回は日頃利用している練習スタジオでのベートーヴェン作曲 ピアノソナタ『月光』より 第一楽章の演奏動画をご覧ください。動画のアクションカメラ「GoPro8 heroes」というカメラで撮影してくれました。このアングルどこから?と思いきや、チェストマウント(胸に固定)だそうで臨場感があります。動画といっても今やビデオカメラだけではなく、コンパクトカメラ、一眼レフカメラ、スマートフォン、タブレット、、、選択肢はたくさん。まずはピアノ愛好家の演奏をお聴きください。
過去の演奏動画は こちらから ご覧ください
~ 祈りをテーマに
ソプラノ:小島真由子
ピアノ:黒川 智佐
歌詞のない旋律(メロディ)に淡々とピアノが奏でるハーモニー(和音)と対話のように出てくる旋律が語りかける美しい曲。
当教室では東日本大震災の計画停電のさなか開催した発表会でもピアニストの菊地先生との連弾で亡くなった多くの方への追悼に演奏しました。